僕はシェアハウスを、日本古来の合理的な暮らし方だと考えています。その理由の一つが、江戸時代の長屋と多くの共通点を感じるからです。
江戸時代の長屋暮らしは、完璧なエコでシェアな生活でした。そこには、現代人が失ってしまった「幸せなライフスタイル」があったように思えてなりません。
今回は、テレビ番組『所さんの目がテン!』の「江戸時代の長屋の暮らし振り」を観ながら書いたメモの一部をご紹介します。(ビデオなんて持って無いからね!)
| 世界最大の都市だった「江戸」
当時、世界最大の都市だった江戸の人口は、およそ100万人でした。その内の長屋暮らしの人口は、なんと40万人もいました。
都市の構成は、メイン道路沿いに建つ表店(おもてだな、店舗)に囲われた区画の中に、長屋が建ち並ぶというものでした。長屋は、表店から木戸(きど)と言われる長屋の住人の表札が掲げられた戸?を潜って行きます。裏長屋と呼ばれるのは、表店の裏側にある位置のためです。
| 長屋の建物はどんなもの
長屋の建築は、一棟の建物を壁で仕切って分割した棟割(むねわり)と言われる平屋建てでした。これが、棟割長屋とも言われた由縁のようです。間口は、9尺(約2.7m)でした。
床面積が知りたかったので調べてみました。
一般的な長屋は、間口約2.7mの奥行き約3.6m、床面積が9.72平米で4.5帖の部屋と1.5帖の土間の建物でした。この面積に、家族で住んでいたんですね。ちなみに、シェアハウス、建築基準法上の寄宿舎は、一人が住む最低床面積は、7.0平米(約4.5帖)です。
| 合理的でエコでシェアな長屋生活
TVで紹介されていた長屋の住人の生活振りをまとめてみると
- 家賃は、月1万円程度
- 壁は薄くて隣の声が筒抜け
⇒ 防犯と破壊消火には最適だった - 物は持たない(狭いし火災が多いため)
⇒ 損料屋(そんりょうや、レンタルショップ)を利用 - 共同トイレ
⇒ 肥料として共同で売却(高値で売れていた) - 炊事で出た灰
⇒ 洗剤の原料として売却(灰買い) - 風呂なし
⇒ 銭湯は湯船の無い蒸し風呂 - 炊事洗濯は、井戸で行う
⇒ 井戸端会議で情報共有 - 買い物には行かない
⇒ 振売(ふりうり、デリバリー業者)を利用
シェアする井戸端でコミュニケーションして情報共有、物は持たずにレンタルショップを利用、不要なものはリサイクルへと、コミュニケーションも豊かなエコで合理的な暮らし振りが見えてきます。
| 最後に
どうでしたか?江戸時代の長屋の暮らし振りは。現代のシェアハウスに、どこか通じるものが見えてきませんか?
人の暮らしの本質は、時代によって変わるものではない。と僕は思っています。だって、それは人として失ってはいけない大切なものだから。
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