大阪シェアハウスの運営スタッフSHUです。
シェアハウスで働く私が気ままに連載小説を書いております。
「シェアハウスってどんなところ?」「どんな暮らしがあるの?」
この小説はそんな方へ向けて書いています。
ときどき実話なフィクションです。
一緒にシェアハウスの暮らしをのぞいてみませんか?
シェアハウスで起こる素敵なことが少しでも多くの人に届いたら、そして豊かな暮らしを多くの人に。
|前回までのお話とこれからのお話
- 【TESEN文庫 第1話-2021/01/12】
私シェアハウスするみたい。 - 【TESEN文庫 第2話-2021/01/27】
空と宙の違い。 - 【TESEN文庫 第3話-2021/02/22】
選ぶということ。 - 【TESEN文庫 第4話-2021/03/10】
3年目の彼とクールとクレイジーの履き違え。 - 【TESEN文庫 第5話-2021/03/23】
私の家の庭の草は伸びが早い。 - 【TESEN文庫 第6話-2021/04/11】
月の満ち欠け。 - 【TESEN文庫 第7話-2021/05/03】
小さな灯りの不思議。 - 【TESEN文庫 第8話-2021/06/21】
つゆはじまり。 - 【TESEN文庫 第9話-2021/07/08】
梅雨の中休み。
私の月曜日が今日も始まる。
シェアハウスから職場までは遠くない。
いつもの街並みが桜に色付けされている。
日本人の心の中には桜があるとか、ないとか。
ゆっくり花見でもしたいなと思いながら今日も出勤。
そんな月曜日。
桜が見れたから良い日になりそう。
通勤電車からこぼれる月曜日の憂鬱っ気が構内にただよっている。
1週間の始まりの日。
はて、、、ふと、1週間はなぜ7日なのだろうか。
1年が365日なのは、地球が太陽の周りを1周に比例するのは知っている。
ただ、1週間が7日なのはなんでだろう。
調べてみる。
・古代エジブトでは1週間は10日だった?
・古代ローマでは8日周期!
・ロシアでは5日周期の時代もあったみたい・・!
ん?なんで7日が1週間に採用されたのだろう。
それは月の満ち欠けが関係してるみたい。
新月から上弦、上弦から満月・・・と7日ずつ形を変えていくかららしい!
急にロマンティック昔の人!
月の形で1週間を見分けていたなんて。
そして新月の元の形に戻るのに29.5日。
1ヶ月というわけだ。
なるほど!
月の満ち欠けが大きく始まる日が月曜日。
だから月曜日なのかも。
早く誰かにシェアしたい。
シェアハウスに帰ってシェアしたい。
シェアハウスに帰りたい!
長すぎる月曜日が終わった。
シェアハウスにやっと帰れる。
春分の日も過ぎ、日が長い。
夕日を見ながら帰れる贅沢。
シェアハウスの扉を開ける。
自然な「ただいま〜」からの「おかえり〜」が心地よい。
1週間が7日間の実はをシェアしたい。
リビングを見渡す。
シェアハウスに一番長く住んでいる、気になる彼がソファーに沈んでいる。
すかさず、聞く。
「なんで1週間は7日間か知ってるぅ?」
彼は無愛想に、「うん。知ってる。」と答える。
話は終わった。
話の広げ方が分からない。
7日間の理由を知っているバージョンは想定していない。
なんで知ってるんや。
普通知らんやろ。と、
リビングでの用事も特にないから部屋に向かう。
すると彼から一言。
「今日は満月がきれいに見えるで。」
「うん。知ってる!」と強めに答えた。
知らなかったけど。
なんで今日が満月なん知ってんねん。
悔しいけど少し嬉しかった。
続く
|前回までのお話とこれからのお話
- 【TESEN文庫 第1話-2021/01/12】
私シェアハウスするみたい。 - 【TESEN文庫 第2話-2021/01/27】
空と宙の違い。 - 【TESEN文庫 第3話-2021/02/22】
選ぶということ。 - 【TESEN文庫 第4話-2021/03/10】
3年目の彼とクールとクレイジーの履き違え。 - 【TESEN文庫 第5話-2021/03/23】
私の家の庭の草は伸びが早い。 - 【TESEN文庫 第6話-2021/04/11】
月の満ち欠け。 - 【TESEN文庫 第7話-2021/05/03】
小さな灯りの不思議。 - 【TESEN文庫 第8話-2021/06/21】
つゆはじまり。 - 【TESEN文庫 第9話-2021/07/08】
梅雨の中休み。
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